bibals
●世界回帰大戦 バイバルス●



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未発表のしんかいちの小説第2作
『bibals』のペエジです。

当作品は
物語の途中で始まって
クライマックスの直前で終わっておりますが、
これは
もともと当作品が
全26本のエピソード中、
23話と24話を描くという
非常に変則的な構成になっているからです。
一応、
全話(最終話を除く)分のエピソードのダイジェストを
下の「設定」ペエジに掲載しておりますので、
本編をお読みの前に
ひと通りこちらに目を通された方がよろしいかと。
(と言いつつ現在のところ
当HPにも本編は未掲載なのですが)

それで
なんでそんなヘンな書き方をしたかというと
(フツー、2本だけ書くんなら、
1・2話か最終2話を書きますよね)
読んでいただければお判りのことと思われますが、
この作品が
TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のパクリだからです。
はっきり言います、
パ・ク・リ
です。
(元が『エヴァ』だと書くだけで、
なぜ23話と24話なのかってことは、
TVシリーズを観てたヒトには
ご理解いただけると思います)

そもそも筆者が
『bibals』
を産み出そうとしたきっかけというのが、
TVの『エヴァ』が一大ムーヴメントを捲き起こしたとき、
これから数年間は
コミックでも小説でも映画でもアニメでも
うんざりするほどパクられまくるだろーなと思い
(もちろん、
この予測は的中したワケですが)、
しかもそういったパクリ作品をこしらえた連中が、
「イヤ、これはパクリじゃないんだよ。
オレさまが思いついてたのと似たようなモノが
既に作られてただけなんだよお」
と言い張るであろうことも見越して
(まあ
この予測も大体当たりましたね。
誰とは言わんが)、
どーせパクるんなら
正々堂々
このくらいやって見せろよ!
という見本を示すつもりで
着手したものでした。

それだけで済ませてれば
よかったんですがね…。

『bibals』を始めるにあたって
まず自分自身に2つの条件を科しました。
1)
宗教ネタを一切使わない
2)
『エヴァ』並の高密度かつ多量の情報をぶちこむ

1)の宗教ネタは説明するまでもなく、
『エヴァ』が引き起こしたムーヴメントの中でも
これまでのアニメではほとんど描かれることのなかった
他作品と一線を画する最も特徴的な部分です。
おそらくこの後手を変え品を変え
物語に見せかけだけの「深み」を与えるため、
無能なクリエーターたちが
イチバン安直にマネしてくる部分だろうと推測されたので、
(もちろん、この推測も当たりましたね。
「旧約聖書」ネタをまんまパクった作品もあれば、
古代宗教ネタに走って
さも『エヴァ』の影響なんか受けてないよーってなツラを曝してた愚物もいましたし、
架空の新興宗教を設定した例も。
しっかし
新興宗教=カルト=狂信的
という根拠のない定番構図、
いい加減にしてくんないかなあ。
宗教を信じてる人間が
みな偏執的ってゆー
ステレオタイプな描写も。
けっきょく
根っこはみな同じ、
ただの偏見なんですよね。
ちなみに
誤解なきよう申し上げておきますと
筆者はごくごく一般的なニッポン人的意味において
無宗教です)
敢えてぶった切ることにいたしました。
できれば
「神」という単語すら使わずに済まそうと思ってたのですが、
1箇所「神秘的」という表現で使用しております。
前後の流れから他の書き方を思いつかんかった。
(うーむ情けない…)
あとは、
主人公たちの属する『鳳旗』という組織に敵対する勢力として、
物語の背景に間接的に関わってくる
ムスリム(イスラム教徒)集団
『メディナ派』という国家?が出てくるくらいですが、
事実上
『bibals・novels』中には出てきません。
(わざわざ『novels』と書いたのは
ダイジェスト版には出てくるからなんですが)


条件1)のクリアは難なく果たせたんですが。
問題は2番目。

2)の「高密度かつ多量の情報」というのは
『エヴァ』を特徴づけるもうひとつの大きな要素です。
当然、
『エヴァ』と同じくらいの情報を作品中に盛り込むなんてことは、
相当タイヘンなことには違いないので、
安直な「パクリ屋」どもがマネするわけねーや、
ってことで
これまた敢えてやることにしたわけです。
(とことん、ネジけてますね)
…が!
やっぱ当代一流のクリエイターたちが
よってたかって創り上げた「世界」クラスのものを
たったひとりで何とかしようと考えたのは、
ムチャもいいとこでした。
もー
消耗する消耗する。
筆者にとって
『bibals』1本書き上げるのに費やした労力たるや、
たぶん普通に小説書いてりゃ
軽く十数冊ぶんに匹敵したであろうってなもんです。
筆者には
設定マニア的な要素はまるきし無いので、
本編に描写する必要のあるものだけ設定を作る、
って条件で書きはじめたんですが、
それだけでも
吾ながら参照するたんびにウンザリするくらいの
バカげた分量になってしまいました。
とほほのほーい。

その愚行の成果は ■設定■ペエジで見てもらうとして、
ひとつだけ注釈を施しておきたいことがあります。
ソレは、
本編中に登場する
緩衝空間(リーメン)」なる概念のことなんですが、
読まれた方100人が100人
EVAのアレ(「誰もが持っているココロの壁」というヤツ)
の真似っこだと捉えられるでしょう
(筆者も、当然だと思います)。
がっ!
実はコレ、
「ATフィールド」とはまったく無関係
なんです。
もともと
この「緩衝空間」は
究極の人造人間というアイディアをあれこれひねっていたときに、
『ドラゴンボール』の人造人間(セルが登場する前)編と
アシモフの『神々自身』をモチーフにデッチあげた
完全に
しんかいちオリジナル
の設定なんです。

もとが『エヴァ』のパクリということを標榜してる『bibals』で
「コレだけはパクリじゃないんだよ〜いっ」
と主張してもムナシイだけって気もしますが、
まあ
そこは三文作家の
チンケなプライドの発露ってことでお見逃しくださいね。

さて
よせばいいのに
『bibals』執筆中に、
またしても
筆者の胸中に常駐する
ヒネクレの虫が疼きはじめてしまいました。
この作品を、
フランス書院にとっては
空前絶後のとっぴょうしもないモノにしてやろう
…と。
そこで新たに
自らに追徴した条件ってのが、
3)
登場人物50人超
4)
セックスシーンを
快楽的でないもの
として描写する
というものでした…。



バカ
でしたね。
ええ、
つくづく
吾ながら大バカものだったと思いますよ。
特に条件の4)
自分だったらそんなものフランス書院で読みたいか!?

ほんのちょっと考えりゃ解りそうなモノでしたが…。
ハイ、
マリアナ海溝よりも深く
後悔していますとも。


てなわけで、
初稿が没くらったあと
発表の当ても無いまま
書きつづけてきた
『bibals』
2001年現在の形は
こんなモンです。

お目汚しにすら
なりますことやら。



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