2001年1月X日


朝から鬱陶しい天気・・・。
深夜までPCを触っていたせいか、身体が異常にだるかった・・・・。
少し眠った方がいいかもしれないと思い、洗濯機を廻してからベッドに入った・・・。
私は何故か、アソコに手を入れるとすぐに眠りにつくことができる。
いつからそうなったのかは、覚えていない・・・・。

吸い込まれるように眠りにつき、、、
・・と思っていたら携帯が鳴った・・・・。

一瞬迷ったが、とりあえず電話に出た。
去年の春から夏にかけて、何度か逢ったが、
その後どちらからともなく、疎遠になってしまった男・・・・。
新山からだった・・・。

 「久しぶりだね、奈緒子。 
  電話に出てくれないかと思ったよ。 」
男はしばらく近況を語った・・・。
この不況で会社の業績が著しく落ちて、会社が大変だったこと・・・。
元々上手く行っていなかった奥さんと、秋に離婚したことなどを語った・・・・。

 「逢えないか・・・?
  奈緒子・・・。 」
久しぶりに聞く新山の声は、ひどく疲れていた。
嬉しくも迷惑でも特にどちらでも無かったが、とにかく眠い・・・・・。

 「少し寝不足で、今とても疲れているのよ」
と言った・・・。
 「急にね・・・来週から札幌に飛ばされることになったんだ・・・
  その前に逢えないか・・・?」
新山の声は少し沈んでいるように聞こえた。
来週は予定が詰まっていることもあり、私はとりあえず出かけることにした。
タクシーで桜新町まで行き、R246で拾ってもらうことになった。

仕事を休んだのか、新山はダウンジャケットにジーパンで現われた。
助手席に乗り込み、
 「お久しぶり」
と言うと無言で私の顔を見て微笑んだ。

会社のことや離婚のことで、逢っていた頃より随分老け込んでしまった男の顔がそこにあった・・・。
 「海の方へ行こっか・・・・」
私達は第三京浜に乗り、横浜方面へ向かった。

山下公園の市営駐車場に入り、少し二人で公園を歩く・・・。
新山はほとんど何も語らない・・・・。
半年間の空白はそう簡単に埋まらないのかもしれないと私は思った・・・。

山下公園に面したホテルで、昼食を済ませると13時前になっていた。
私はそろそろ時間が気になる・・・。
何のためにここに来たのか、ちょっとわからなくなっていた。
このまま関内の駅に出て一人で帰ろうかと思っていた時、
新山はホテルのフロントに向かっていった。
フロントで交渉したら、18時までデイユースが可能だと言う・・・。
美奈は毎日鍵を持っていっているので、1時間くらいならお留守番も出来るだろう・・・。
私は仕方なく頷いた・・。

落ち着いた部屋の真中に、セミダブルのベッド・・・。
海辺に面しているので、低層でも窓から見える景色はなかなか綺麗だ・・・。
新山はジャケットも脱がずにベッドに横たわった・・・・。

 「元気でね・・・北海道に行く前に、逢えて嬉しかった・・・。」
新山の声は震えていた・・・。
振り返ると、男は腕で自分の顔を覆っていた・・・。
 「新山さん・・・泣いてるの・・・?」

私が声をかけると、慌てて反対の方向に身体を向けた・・・。
 「なんかね・・・去年は最悪だった・・・。
  会社が危なくなって、、、
  なんとかリストラされずに済んだけど、、、、
  同僚も数人去っていったし、部下も切らざるを得なかった・・・。
  女房は子供連れて出て行くし、ずっと寂しかった・・・・・・・・・。」

私は男の髪を無言で撫でた・・・・・。
 「40前に、一人で、知り合いもほとんどいない土地に行くことになるなんて・・。
  ひょっとしたら、もうこっちには戻ってこれなくなるんじゃないか・・って」
子供のように泣きじゃくる男の頭を抱き締めた・・・・。
 「もういいよ・・・もう何も言わないで・・」

寂しさの極限で、私を呼んだのかもしれない・・・そう思った・・・。
私は男の脇に横たわり、胸に抱き締めた・・・・。
胸の中で男が震えていた・・・。
 「奈緒子のことね・・・ずっと好きだったよ。
  連絡しない間もずっと忘れたことはなかった・・・・・・でも
  状況がどんどん悪化していくばっかりでね・・惨めな姿見せたくなかったし
  ・・・・・でも今日が一番惨めな姿をさらしてるかもしれないね・・・」

少しだけ顔を上げて男が言った時に、私は口づけをした・・・・。
甘くて寂しいキスだった・・・・・。
胸に熱いものが込み上げ、今度は私の涙が止まらなくなった・・・・。
男が私の涙を吸いながら、
 「奈緒子まで泣くことないのに・・・」
と少しだけ笑った・・・。

長い間、私達はお互いの頬を触れながらキスをした・・・。
少しづつ男の唇が、首筋から胸へと移動を始める・・・。
私は自分でワンピースの前ボタンを外し、、
男のダウンジャケットを脱がせた・・・・。

少しづつ二人の速度が増し、私達はとうとう全裸になった・・・。
レースのカーテンが引いてあるだけの明るい昼間の部屋。
私達は一つになる・・・半年前のように・・・。

 「ぁあ・・・
  奈緒子・・・ 奈緒子・・・」
うっすらと眼を開けると、上で男の顔が哀しそうな顔をして私を見つめている・・・。
 「新山さん・・・」
男の顔を胸元に引き寄せ、私は男の顔を隠す・・・。
ゆっくりと二人で揺れる・・・・・。

赤ちゃんがおっぱいを吸うように、男が乳首にむしゃぶりつく・・・・。
男の汗と涙と唾液で、瞬く間に私の乳房が濡れる・・・・。
男の髪を弄り、私はいつもと違うエクスタシーを感じ始めていた・・・。

 「あぁ・・・新山さん・・・イク・・・」
 「奈緒子・・・イって・・・奈緒子ぉ・・・」
男の腰が激しく私を打ち続け、私は一度目の絶頂を迎えた・・・・。

挿入したまま男が私の側に横たわり、ゆっくりと腰を動かしたまま、私の髪を撫でる・・・。
 「とってもいい顔してた・・奈緒子」
私はキスを求める・・・・。
抜けそうになる男のモノを離さないように、自分から男の腰に足を絡ませた・・・・。

身を縮め、男の身体の隅々にキスをすると、男はうめいた・・・。
半年前より少し痩せたな・・と感じる・・・。
寂しさと切なさの中で、私の身体から熱い液体が溢れ出す・・・。
 「あぁ・・・奈緒子・・・いっぱい出てきてる・・・・・」

もう一度私の身体を仰向けにし、股間を大きく開き、改めて挿入を始める・・・。
明るい日差しに今さらながら羞恥を覚え、私は両手で顔を隠す・・・。
男は私の手首を握り締め、ベッドに押さえつけた・・・。
露になった乳房に軽いキスを這わせ・・・
再び大きく腰を揺らし始めた・・・・。
私は膝を立て、、男のリズムに合わせて腰を揺らした・・・。

少しだけ遅れてベッドの軋む音が部屋に響き渡る・・・・。
 「ああぁああ・・・・・」
思わず声が大きくなる・・・。
 「奈緒子・・・感じてる?イイ?」
 「ぁあ・・・イイ・・・凄くイイ・・・・」
私の腰が勝手に小刻みな振動を起こす・・・・。
男のお尻を掴み、私はその勝手な振動を止めてもらおうとする・・・。

 「あああ・・・奈緒子・・・イキそう・・・」
 「私もイク・・・・。」
 「奈緒子・・・一緒にイってくれる・・・?」
私は無言で頷く・・・。
リズムが一層速まり、二人とも絶叫しながら・・果てた・・・。

その後も、しばらく無言で抱き合った・・・。
ひょっとしたらこれが、新山と最後になるかもしれない・・・。
何も音がしない部屋で、無言のまま男の身体に抱きつき続けた・・・。
 「本社に出張する時は・・・連絡するね・・・
  滅多に無いかもしれないけど・・・」
 「なるべく逢いに行くね・・・・」
それほどお互い自由に時間が取れないことは理解っていたけれど、私はそう返した・・・。
15時が近づき、私は帰らなければならなかった・・・。
 「疲れていたのに・・ゴメンネ・・・」

眠そうにしている新山に、私は横浜に出て東横線で帰ることにすると伝えた・・・。
 「俺はもう少し眠っていようかな・・
  あと少しだけ俺が眠るまで抱いていてくれたら嬉しいけど・・
  時間が無いよね・・?」
私は小さく頷き男の頭を抱えた・・・。

ほどなくして新山が小さな寝息を立て始めた・・・・・。
サイドテーブルに小さなメモを残して、
私はホテルを後にした。

海岸通りを、タクシーは静かに走った・・・
























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