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Darling Saga:旅立ちの儀式
アスペルギルス 著


 §§(トーラス村:MAP2終了後)§§

 「…では、決心は変わらないのですね」

 水の巫女エンテは、そう言った時幾許かの哀しみをその瞳に宿していたようだった。

 「はい」

 プラムは、あどけなさの残る面差しに堅い決意を浮かべていた。エンテはその表情を見て軽くため息をつく。

 「…ならばプラム、私と共にマルスの神殿に赴くのであれば、あなたは水の洗礼を受けねばなりません」

 「はい」

 「それは、もしかしたら…いえ、間違いなくいままでの自分には戻ることが出来なくなるということを意味しています。それでも?」

 「はい」

 「決して楽な道ではありません。あなたはたぶん何度も後悔することになるでしょう…。それでも?」

 「はい」

 「わかりました。…では、始めましょう。プラム、服を脱ぎなさい」

 その時初めて、プラムは僅かに躊躇いの色を浮かべた。まだ15の娘である。たとえ同姓にとはいえ、素肌を曝すのには相応の決意が必要だった。しかし、エンテが先に衣を落とすと、ようやく心を決めたプラムもまた、たどたどしい手つきで身に纏うものを脱ぎ始める。

 全裸になったエンテの姿を目の当たりにして、プラムは自分が裸になる以上の恥ずかしさを感じた。豊かにふくらんだ乳房、きゅっとくびれたウェスト、すっきりと引き締まった尻、弾力のありそうなつややかな肌をしながらもしなやかに引き締まった脚。プラムは思わず裸になった自分の姿に視線を落とした。

 一つしか違わないはずなのに、この差はいったい何だろう。申し訳程度に膨らんだ幼い胸。全体に幼児体形だ。裸になることよりも、その裸身をエンテのそれと並べていることが、プラムには無性に恥ずかしかった。

 「…綺麗ですよ、プラム」

 その心を見透かしたように、エンテが言った。

 「…そんな…。嘘です」

 「私は嘘は言いません。…女の体とはそれ自体が美しいものです」

 そう言いながらエンテは、すっと一歩前に足を踏み出して、プラムの体を抱いた。プラムはびくっと身を堅くする。エンテの豊かな乳房がプラムのそれと重なる。触れた素肌の滑らかさに、プラムは我知らず胸をときめかせていた。それと共に、自分の荒れた肌がどうしようもなく恥ずかしく感じられる。

 「体の力を抜きなさい。…一切の雑念を捨てて、ただ己の感覚の赴くところに身を委ねなさい」

 プラムは、全身の力を抜いて、エンテに抱かれるままにその身をまかせた。エンテはプラムの頬に口づけする。プラムは思わず目を閉じた。エンテの唇は、次第に首筋から肩に、肩から胸へとゆっくりと這い降りてくる。

 「…あぁっ!」

 エンテの柔らかい唇が乳房の突端をとらえた時、プラムは全身に雷に打たれたかと思うような激しい感覚が通り過ぎるのを感じて身を堅くする。

 「力を抜いて、プラム…」

 一瞬唇を離して言った後、エンテは舌先でプラムの乳首をこすり始めた。小刻みな快感がプラムの体を震わせる。

 「…あぁっ…はぁ…あん…エンテ様ぁ…」

 もっとして欲しい、もっと強く触れて欲しい。

 そんなことを考えていることに気付いて、プラムは激しい羞恥に頬を染める。

 エンテは、それに構わずプラムの乳首を離れて唇をさらに下へと移す。胸から鳩尾へ、さらに臍の辺りを経て、エンテはプラムの前に膝をつき、両手でプラムの腰をしっかりと固定すると、誰一人触れたことのないプラムの秘密の部分に唇を重ねていく。

 「あ、いやぁ…っ!」

 プラムの抗議に耳を貸さず、エンテは舌で優しくその部分をなぞる。固く閉じられた割れ目に沿って舌を這わせ、重い扉を開けるようにゆっくりと湿らせていく。

 「…あはぁ…だめ…エ、エンテ様ぁ…」

 プラムの全身ががくがく震える。やがて、プラムの閉ざされた扉は内側からその秘密を曝し始めていった。未熟な襞がだんだんと柔らかくなる。その内から、プラムの快感の証しとして液体が滲む。

 エンテは、プラムが洩らした快感のしるしにその指を浸す。

 「…エンテ様…」

 初めての快感に溺れていたプラムの、悦びと羞恥に染まる頬。エンテは、愛液に濡れた指をプラムの唇に触れさせる。

 プラムは、夢中のうちにその指を口に含む。赤子が乳首を含むように熱心に、エンテの細く白い指を吸う。

 「水は、命の源…。そして女は、己の肉体からその聖なる水を悦びと共に湧き出させるのです」

 エンテは、プラムの唇からその白い指を抜く。

 「さあ、プラム…。私にも…」

 プラムは、水の巫女に導かれるままにエンテの前に膝をつく。その目の前に、巫女の聖なる秘裂がその姿を曝していた。髪と同じコバルト色の陰毛が薄くその部分を覆う。プラムは、言われるままにその部分に口をつけ、ぎこちなく舌を突き出してエンテの割れ目を舐める。

 「…ああ、プラム…!とっても上手よ…」

 舌がぎこちなくその部分をなぞるごとに、巫女は全身をぴくぴくと震わせる。その反応に勇気づけられて、プラムはいっそう奥へと舌を進めていった。エンテの中からも、泉から湧き出るようにいくぶん粘り気のある液体が滲み出てくる。

 「…プラム…これが、命の源…。さあ、もっと奥まで、もっと強く…」

 プラムは、無我夢中でエンテの中で舌を動かした。その動きのひとつひとつに応えて、巫女は体を震わせ、いっそう愛液を溢れさせる。プラムはそれが嬉しかった。

 「…あぁ、プラム…あぁ、あぁ、あぁ…」

 夢中で動かすプラムの舌が、エンテの口を開いた秘裂の端の突起に触れる。

 「…あぁぁぁぁっ…!」

 巫女の喘ぎが激しくなり、いまや液体はそこから噴き出す勢いで溢れていた。プラムはエンテの洩らした愛液に顔中を濡らしながら、夢中で舌を動かしていった。

 「…あぁっ!…マルス神…イク、イキますぅ…っ!」

 エンテは、一際激しく体を痙攣させて、それから腰が砕けたようにその場に座り込んだ。

 「…エンテ様?」

 心配そうに覗き込むプラムを、エンテは勇気づけるように微笑みで応える。

 「大丈夫ですよ、プラム…。私は今、あなたの力で神と一つになることができたのです」

 「わたしの、力で…」

 「…そうですとも」

 「わたしにも…できるのでしょうか」

 「できますよ。…では、プラム。儀式の続きを行います。…そこに寝て、脚を開きなさい」

 プラムは、言われたとおりそこで大きく脚を開いた。恥ずかしさよりも、聖なる儀式への昂奮と期待が先に立つ。

 プラムの股間は、先ほどまでのエンテの愛撫によるものよりも、エンテの秘裂に触れる間に溢れた液体で濡れていた。エンテは、その部分にそっと触れる。

 「…これだけ濡れていれば、大丈夫でしょう…」

 エンテは、癒しの杖をその右手にかざした。

 「…少し痛みます。我慢してください、プラム」

 エンテは杖の先端をプラムの股間にあてがった。本能的な恐怖にプラムの腰が引ける。エンテはその腰を片手で固定すると、杖の握りの部分、大人の拳ほどもあるそれを、力まかせに処女の割れ目に押し込んでいった。

 声にならない悲鳴がプラムの口から漏れる。その痛みはプラムの想像を絶していた。溢れる血がプラムの下半身を赤く染める。

 激痛に遠のきかける意識の中で、プラムはエンテの唱える短い呪文を聞いた。

 癒しの杖から発せられる波動が、プラムの内部を満たしていく。破瓜の痛みはみるみる消え去り、杖に引き裂かれた部分の傷が癒えていく。痛みと入れ替わりに、内側から満たされるような穏やかな感覚が、プラムの中でいっぱいになっていく。

 「…エンテ様…」

 「一切の雑念を捨てなさい。ただ己の感覚の赴くところに身を委ねるのです」

 「…あ、あはぁ、あぁぁ…」

 杖の発する癒しの波動が、プラムを包む。その中でプラムは、股間から発せられる快感に身を委ねていった。

 「…あぁ、あぁぁぁん、いぃ、気持ちいい…」

 エンテは、プラムの中でゆっくりと杖を動かす。

 「あはぁ、いやぁ…あ、あ、あぁぁぁぁ…」

 「…それが『イク』ということです。女だけに許された、マルス神の恩寵…」

 「…あ、あ…イク、わたしイキますぅ…」

 プラムの全身を未知の快感が包む。

 プラムは、そして羊水の中でたゆたう胎児のように安らかな気持ちで、襲いくる脱力感に身を任せていった…。

  

 「…この先、辛いことも必ずあります。…ですがプラム、決して忘れないでください」

 すっかり身支度を整え、ラゼリアの公子一行との旅立ちの場所へ向かう。エンテは、プラムに優しい微笑みを与えながら言った。

 「あの悦びは、いつもあなたと共にあります。悦びに包まれることを恐れないように。それは時として恐ろしいことでもあります…けれど」

 水の巫女は、癒しの杖を手に遠くマルス神殿の方角を見やる。

 「悦びに包まれる限り、マルス神はいつもあなたと共にあるのです…」

 そして二人は、昇る朝日を浴びながら、旅立ちの時を迎える。

 

 終

 


解説

 …プラムちゃんと言えばやはりキーワードは『誘拐・監禁・調教』ですが。

 プラム「…そういうものなんですか?」

 ひねくれ者の私は、踊り子以前のプラムちゃんを書いちゃったりします。…でも、これも一種の調教だよなぁ…。

 エンテ「人聞きの悪いことを言わないでください。なんだかこれじゃ私、怪しい宗教の教祖サマみたいじゃないですか」

 …違ったっけ?

 …では、機会があったらまたお会いしましょう。

 あ、それから、このシリーズはキャラとっかえひっかえしてもう少し続きます。ごめんなさい。

 


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