既に恍惚の世界の住人になってしまっているゾロを振り返ることもなく再び幽界に閉じ込めると、二人は 持ち場に戻っていきながら扉の鍵の帰趨について確認し合った。 「この鍵って、看守じゃなくてたしぎ曹長に持ってけばいいんだよな?」 「そうだ、あの人も変わったところがあるからなあ〜、なに好き好んであんなイっちまった奴の世話なんかしたがるかね、ほんとに」 「あれが美人のねえちゃんだったら、進んでやってやってもいいんだがな」 「まあなもっとも美人の凶状持ちなんてそうそういるもんじゃないしな、女海賊なんてアルビダみてえな化けもんばっかりだ」 「ちげえねえ」 下世話な話に盛り上がりながら二人は獄舎を後にした。 「あひっ、うっうくぅぅぅぅぅっ、くっくひなぁ〜〜〜〜〜ひてぇっ、いれへぇ〜〜〜〜〜〜」 再び闇の世界に戻った獄舎の奥からは、罪人の怒号でも絶望の啜り泣きでもなく、およそこの場には相応しくない喘ぎ声が いつ果てることなく響き渡っていた…。 数刻後、先ほどの兵卒達が去った部屋の中に一人、長イスに体を預け、物思いにふけるたしぎの姿があった。 (一体、どうしてしまったというの・・・?) 真剣な面持ちで彼女が思慮しているのは、あの夜のゾロの急な豹変ではなく、あの出来事以来、彼女の心をにわかに侵食しつつある 今まで経験したことの無い感覚である。 すべてが終わった当初は、受けた衝撃の大きさに放心状態であったのだが 時を経て冷静になりつつある今、それをはっきり自覚しつつあるのだ。 ゾロの怒張に膝蹴りを入れた時、随喜の涙を流しながら射精を希うゾロの姿、そんなゾロを血祭りに上げる自分の姿、そして最後に、、、  「だっ、駄目っ、、はぁ、はぁっ。こ、こんなの」 最後に脳裏に浮かんだシーンは、かぶりを振って否定したが、今までの自分なら嫌悪していたであろう これらの場面を回想すると、たまらなく体が火照ってしまい、口元からは熱い吐息が漏れ出してしまう。 そうなるともう止まらなくなり右手を秘所の中に滑り込ませ、しばらくは職務を忘れ、欲情の導くまま淫蜜湿る秘所に ぎこちなく指を遊ばせてしまうのだった。  「またこんなに・・・やっ、やめないと・・・くふうっ!ああっ、だめぇ、、、、、、、」 何とか自分を律しようとするが、その努力も虚しく嬌声にかき消されてしまい、やがて抗し難い快感に支配され、何も 考えられなくなっている思考中枢に当初懸命に否定した場面、、、 手にした「和道一文字」でゾロの後門を犯し、断末魔の悲鳴を上げさせた・・・が浮かんだとき、 「あふぅっっっっっっ!!!」 と、これまた尚武の気風に満ちているこの部屋にそぐわない一際高い絶頂の声が響き渡るのであった。 それから一月ほどの歳月が流れた、、、 [たしぎ編・12ページ]
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