2.2東都の勇者達 ゲンイチとマリオは村を出てブルーシティーに向かうトラックをヒッチハイクで止めた。 運転手はもちろん女性であり、可愛らしい男達を見て目を輝かせながら、二人を便乗させた。 村からこれ程離れたことの無かった男達は頂上に雪を乗せた大きな山に驚いていた。 トラックのなかでは女性ドライバーとの会話に花が咲き、意気投合していた。 トラックは翌朝、魚市場についた。 「いいかい、おまえ達はなるべく人の大勢いるところを歩くんだよ! 夜や人通りの少ない場所は歩かない方が良いからね。 それから妹が城跡の東側で姫野医院という病院をやっているから、そこに行ってみな。 妹の鷹代はきっと力になってくれるわ」 二人は礼を行って美樹に紹介された建設会社に行った。 近くの資材置き場では、逞しい女性達が鉄骨を軽々と運んでいた。 大きな鉄骨は村の男達が20人でも持ち上がらない用に見えた。 男性の姿は一人も見あたらない。 「こらあ!!そこの男!!こんな時間に何してんだよ!今晩のお勤めができなくなるだろうが! それともおまえら逃げようとしてるんじゃねえだろうな!?」 気が付けば周囲を逞しい女性達に囲まれていた。 どの女も2m以上であり、シャツから出ている腕は異様に太く、二人の胴回り以上であった。 女性達は口々にはやし立た。 「僕チャンたち、あたし達に食べられたいのかなあ!?」 奥から40歳前後で2m30はあろうかという長身の美人が出てきた。 「おい!何やってんだよ!みんながムラムラきちまうだろうが! 君たちこんな明るい時間に来たら仕事の邪魔よ。 ……あれ?…見かけねえやつらだな。誰?」 「ここから西のクイーンズビレッジから来た人捜しに来たのです」 「へーーえっあの伝説の戦士の村か。もしかしてそこに美樹って言う女いないか?」 「いらっしゃいます。私たちのリーダーです」 「それじゃ、この前電話で離していた男達かしら?」 と言ってその長身の女性は乱暴にマリオの腰を両手で持ち上げ、ベルトのバックルを見た。 マリオの足は地面から1mも離れ、ゲンイチの胸の高さにあった。 「あら本当だわ!良く無事に着いたものね。あたしについて来な!」 「……………?」 二人は何のことかわからかったが二人はこの社長の後に従った。 彼女の腰は男達の頭の位置にある。 男達は精一杯長身の女性社長に小走りでついていった。 社長は歩きながら、近くにいた女性監督員に言った。 「ピンキーとアカネを呼びな!!」 社長室に二人は通された。 そこには長い会議机と肘掛けのついた立派な椅子そして、その先には大きな社長机があった。 無人の部屋のはずであるのに人の気配がしていた。 女社長は大きな社長椅子に腰掛けた後、二人を前の会議机に座るよう促した。 二人は足下に何かがうごめくのを感じた。 「!!!!!!!!!!!!」 足下を見ると、椅子の脚に小柄な人間が飼い犬の用に繋がれていた。 その人間は彼らの細いふくらはぎをマッサージし始めた。 よく見ると白人の男性で、表情は成人男性にしか見えない。 「しゃ・しゃ・社長さん!何か変な気分なんですけど……」 「ウフフフ、あなた達チェアボーイも知らないの? 大企業には女性役員の人数と同じチェアボーイがいるものよ」 彼女はマリオの脇に来て椅子を引くと足下の小さな男を椅子の脚から外し、立たせた。 チェアボーイと呼ばれる男は座っているマリオの頭と同じ背丈であるから 身長110cm程度というところであろうか。 「このチェアボーイはあたし達女性役員の脚や足首そして足裏のマッサージをしたり 靴をきれいにするために雇っているのよ! もちろん美樹の紹介が無ければチェアボーイに男がマッサージされるなんてことは無いでしょうね」 別にマッサージなどしてもらいたくなかったゲンイチは丁重にマッサージを断った。 すると足下の男性は大きな声で泣き出した。 「君!勝手な真似をしたら許さないわよ! こいつらの仕事が無くなればそのチェアボーイは玩具として売られるのよ! せっかく仕込んだのだからそのままさせてやりなさい」 「は・はあ」 マリオはとても興味をそそられ、立ち上がって社長机の足下を覗き込んだ。 そこには会議机の下にいるよりも小柄な二人のチェアボーイがいた。 二人は跪いて女社長の黒いストッキングを穿いた逞しいふくらはぎに口づけをしていた。 二人ともひどく痩せていて女主人のふくらはぎよりもはるかに細いため、身体は時々隠れてしまっている。 「この二人は会社が倒産しない限り一生ここから出られないのよ。あたしの専属」 そのときドアの向こうからノックが聞こえた。 「ピンキーとアカネです!到着いたしました!入らせてもらいます!」 「ここは軍隊でなくってよ。相変わらずね。ふふふ」 入ってきたのは、二人の女性作業員であった。 二人とも迷彩柄の作業着と編み上げの長靴という格好であり、捲られた前腕には大きな傷跡がいくつか見られた。 「彼女らが君たちの力になってくれるでしょう。 君たちは知らないでしょうけど彼女達は本来国軍のエリートなの。 二人が組めば最強の軍隊も夢ではないわ。 右にいるピンキーは士官学校では50年に1人出るかというほどの天才戦略家で、その世界ではかなり有名人よ」 見上げると、幾分童顔な可愛らしい顔が巨乳越しに見える。 金髪をポニーテールにしている。 タヌキ顔の美女とはアンバランスに肩の筋肉の盛り上がりが異常である。 「左にいるアカネは爆破工作やトラップにかけては並ぶ者が無いほどの凄腕よ」 そこには一重の切れ長の涼やかな目をしたショートカットの美女がいた。 ゲンイチを見た目の眼光は鋭く、背筋が恐怖に凍り付くようであった。 ピンキーが口を開いた。 「ねえ社長さん、伝説の戦士ハーキュリーの子孫が困っているって・・あの件ですよね?」 「そうよ。この男達がその身内ね」 「へえ・・同じハーキュリーの血族でも男だとこんなに小さくなっちゃうのね」 「ところであなた達の答えはどうかしら?こっちとしてはあなた達に抜けられるのはかなり痛いんだけど・・」 アカネがピンキーの同意を求めるように言った。 「もちろん行かせてもらうわ。ネ・中佐」 ピンキーもうなずいていった。 「ええ、やらせてもらうわ。十数年前この国を救った伝説の勇者の村ですもの」 「・・わかったわ。それでは決まりね」 女社長は諦め顔で了解した。 [未来のお人形・8ページ]
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